快適に使える水回りの設備

できる限り設備を近い場所に集中させる

注文住宅の設計で頭を悩ませる人も多いのが、水回りの配置です。キッチンや浴室といった水関係の設備は家の快適性に大きく影響します。比較的多いのが、来客や家族のプライバシーに配慮して浴室やトイレをリビングから離れた場所に配置する間取りです。一見すると正しい設計のようにも感じられますが、離れた場所に配置をすると配管工事のコストが掛かってしまいます。距離が空くほど工事が複雑になるので、家の完成までの期間が延びて、人件費がかさむなどのデメリットが生じかねません。キッチンを基準にできる限り近い場所に配置をすることで、コスト面が抑えられる、生活動線が確保できるといったメリットが得られます。トイレは防音仕様にすれば、排泄音などの問題を解決することが可能です。

トイレと浴室の間に洗面所を設置する

自宅の水回りを近い場所に集中させる場合に、気を付けなくてはいけないのが設備の配列です。一口に水回りの設備と言っても、設備ごとに役割が異なります。特に重要となるのがトイレ、浴室、洗面所の3ヶ所です。トイレと浴室を同じスペースにしてしまうと、入浴中は他の人がトイレに入れないなどの問題が起こることもあります。浴室とトイレの間に洗面所を配置する間取りにすれば、入浴音、トイレの排泄が聞こえることが無くなるので来客時も安心です。そのほか、キッチンと洗面所を一直線になるようにすると、家事と子供の面倒を同時にこなせるようになります。洗面所とキッチンは朝の身支度などで家族がバッティングしやすいので、スムーズに行き来できるように通路を広めに確保するのも大事なポイントです。

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